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作家相片豊田健太郎

PET成形の難しさ (動画あり)

みなさんこんにちは、相変わらずコロナの影響で台湾と日本の行き来が困難な状態です。

早く回復して欲しいものです。


今回の機械の据付はエンジニアが台湾から来れないということで初の一人で機械の立ち上げをすることになりました。


機械の組立、調整、条件出しなどいつもは手伝い程度でしたが、今回は自分がやらなくてはならない状況です。

正直緊張しました。うまくできないという心配もありました。

しかし、ユーザー様の株式会社サイプラ様のご協力もあってスムーズにいけた方だと思います。




それに今回はダイレクトブロー成形の中でも難しいとされる「PET」樹脂の成形です。

以前から難しいとは聞いていましたが、今回かなり思い知らされました。



重要なことなのでもう一回言います。「PET成形は難しいです!」



PET樹脂の特性としてまず

除湿乾燥が4時間必要 成形テストをする度に4時間待たないといけません。

乾燥具合によって成形性や外観に影響してきます。

次にドローダウンしやすい樹脂です。

*ドローダウンとはパリソンが自重により下に伸びてしまうことです。


温度設定がシビアでした

温度が高い

・樹脂が柔らかいので、押出しやすくなる

・ドローダウン

・肉厚薄くなったり重量の安定性が欠ける

・焼け、コゲが発生し、黒点原因となる


温度が低い

・押出しづらい、樹脂詰まり

・透明性が低下

・粒が発生 溶けきれてない樹脂?



PET成形温度が高いのでヒーター容量の向上などありましたが、成形に関しては及第点かと思います。




今回の据付で本当に色々勉強させていただきました。

まだまだ課題はありますが、これからもクリアしていきたいと思います。

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